日本LDAPユーザ会

SLAPCAT(8)

名前

slapcat - SLAPD データベースからの LDIF の生成

書式

/usr/local/sbin/slapcat [-v] [-c] [-g] [-d level] [-b suffix] [-n dbnum] [-a filter] [-s subtree-dn] [-f slapd.conf] [-F confdir] [-l ldif-file]

説明

slapcat は、 slapd (8) データベースの内容を基に LDAP データ交換フォーマット(LDAP Directory Interchange Format: LDIF)の出力を生成するために使われる。 slapcat は、データベース番号あるいは接尾辞によって決まるデータベースを オープンし、対応する LDIF を標準入力あるいは指定のファイルに 書き出す。 オプション -g を指定していなければ、 指定したデータベースの 下位データベース( subordinate )として設定したデータベースについても出力する。

このツールで生成した LDIF は slapadd (8) で利用できるようになっている。 この LDIF のエントリはデータベース内の順序で出力されており、 上位エントリから先に出力されるわけではないので、事前に整列しておかなければ ldapadd (1) でロードできない。

オプション

-v
冗長モードにする。
-c
継続(エラー無視)モードにする。
-g
下位データベースの処理を無効にする。 指定のデータベースだけを処理し、 下位データベースについては(有ったとしても)処理しない。
-d level
指定のレベル level のデバッグメッセージを出力するようにする。
-b suffix
生成する出力に対応するデータベース決定するための接尾辞 suffix を指定する。この -b オプションは -n オプションと一緒に使えない。
-n dbnum
設定ファイルに定義されている dbnum 番目のデータベースから出力を生成する。この -n オプションは -b オプションと一緒に使えない。
-a filter
指定のフィルタに一致するエントリのみをダンプする。 たとえば次のように指定する。
slapcat -a \
    "(!(entryDN:dnSubtreeMatch:=ou=People,dc=example,dc=com))" 
この場合、データベース "dc=example,dc=com" のサブツリー "ou=People,dc=example,dc=com" だけをダンプする。
-s subtree-dn
指定した DN 配下のサブツリーのエントリだけをダンプする。 オプション -b または -n は指定しないものとする。
-f slapd.conf
代替の slapd.conf (5) ファイルを指定する。
-F confdir
設定ディレクトリを指定します。 オプション -f-F の両方を指定した場合、設定ファイルが読み込まれ、設定ディレクトリの フォーマットに変換した後、指定の設定ディレクトリに書き込む。 どちらのオプションも指定しなかった場合、 デフォルトの設定ファイルを利用しようとする前にデフォルトの 設定ディレクトリからの読み込みを試みる。 正しい設定ディレクトリが存在していればデフォルトの設定ファイルは 無視される。
-l ldif-file
LDIF を標準出力にではなく指定したファイルに書き出す。

制限

一般に、データベースの一貫性を保証したいのであれば slapcat を実行している間は slapd (8) の実行を中断すること(少なくとも更新できないようにすること)。 一方で slapd-bdb (5) , slapd-hdb (5) , slapd-null (5) バックエンドを利用している場合に限り、slapcatは安全に実行できる。

使用例

SLAPD データベースのテキスト形式のバックアップを ldif というファイルに作成するには、次のようにコマンドを実行する。

/usr/local/sbin/slapcat -l ldif 

関連項目

ldap (3), ldif (5), slapadd (8), ldapadd (1), slapd (8)

"OpenLDAP 管理者ガイド" (http://www.OpenLDAP.org/doc/admin/)

謝辞

OpenLDAP は OpenLDAP プロジェクト (http://www.openldap.org/) が開発/管理している。 OpenLDAP はミシガン大学の LDAP 3.3 リリースより派生した。

和訳

稲地 稔 inachi@ldap-jp.org 小田切耕司

 
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